2007年9月22日土曜日

迷いがある人のブックは、だいたい4枚ごとに写真のテイストが違うんですよ。


2年ぐらい前、朝のスタジオ窓辺でのスナップ。
今日は、仕事の予定だったが
商品が出揃わず、2点を1カットで終了。
ほぼ午前中の仕事だった。
お昼はゆっくり、
ドルチェが美味しい=近所のトラットリアで
この仕事を手伝ってくれた二人に、お礼を込めて
ランチをご馳走、、、たいしたランチではないが。
その後、彼女が20歳の駆出し時代、カメアシなどもしていただいた=Sさん
今や中堅=30歳のスタイリストと、四方山話。
話をしながら、僕はこの3年ほどのプライベートなスナップを整理。
「静かな生活」という括りでブックを作る準備をした。
その中の一枚が、上の写真。
ちょっと「静かな生活」と外れているような気もする。
今日は新たに選んだ25枚ほどをプリント。
明日は、さらに取捨選択をし、ブックにまとめる「予定」。
28日必着の、某雑誌公募に提出するためである。
しかし、プリント作業をしていて
なんだか「無理してる」気分の襲われ、
ちょっと凹み気味の夜。
昨日までに(正確には、1ヶ月ほど前までに)、
選択&プリントしてあった25枚ほどの写真とは
明らかに「雰囲気」が違う、、、んーん、どうしたものか?
多分今日焼いたプリントで、残るのは2~3枚。
尾留川祐子という人が、その雑誌に書いていたが
******************以下引用
「たとえばファッション写真なら、モデルの内面まで写しとれるかどうか。
スタイリングやヘアメイクまでしたモデルを、キレイに撮ることが出来るのは当たり前。
そこに「こう言う風にあなたを撮りたい」という”意識”を感じられるかどうかですね。
ブック(営業用のポートフォリオ)を見ればわかるんです。
迷いがある人のブックは、だいたい4枚ごとに写真のテイストが違うんですよ。
ムラがある。
それに対して、何を追及して写真を撮りたいかがはっきりしている人は、
ブックに筋が通っているんです。」
「写真家として生きていくという志が明確かどうかも重要」
************************
だと、、、なるほどぉー、
おおむね同意。
まだお若いのに、しっかりした見識を持っていらっしゃる。
「筋を通して」、25枚も写真を作ることは、相当大変である。
だからこその「作家」、作家は不器用だったりする。
器用な人は「作家」になれず、器用貧乏だったりする。
意思を持続できるかの問題か?
はたまた、
僕の意思なぞ、そんなに大したものでも、強くもないという結論か?
僕はすでに50歳を超え、人生の終わりさえ見えそうな「お年頃」。
なのに、まだこんなことを言っている。
そろそろ、アルコールで「意思」に蓋をして
夢でも見ようか!

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