2012年3月28日水曜日

温故知新:古ポラは棄てられん。


写真↑左下の目つむり写真、
写真↓右上で短パンで立っているのは当社第三代助手のT君。
以上の3枚、古いポラを整理中の机。
90年代頃から始まって、多分2004年頃まで
クライアントやデザイナーが持ち帰らなかったポラは
保存するようにしていた。
アルバム3冊とそこに入りきらなかったものは
当時の助手君が缶に分野別に分けて仕舞われていた。
今回新設した収納庫の奥行きが30cmしかなく
整理されていたアルバムが収まらない。
かつ、さすがに20年近く経ったアルバムのプラスティックは
脆くなって壊れそう・・・なので
新しいアルバムに整理し直すことにした。
仕事の場合、ポジが残っていればポジも残し
印刷仕上がりも多くはファイルしてある。
がしかし、ポラは別物の風情。
あのヘルムート・ニュートンの
「ポラ・ウーマン」という写真集も大好きだ。
ボクのポラはそんな立派なもんじゃなく
通販カタログの一コマだったり
余談だが、
ボクは17年ぐらい仕事させていただいた
通販カタログ
その仕事でスタジオを建てられたといってもイイ。
既にその会社はもうないが
毎月送っては棄てられる:フライヤーのような消費される写真達
でもね、今それらを見ると
メイクもファッションも古かったりするんだけど
一生懸命仕事したせいか、とてもいい出来だと思える。

スタンドインといってモデルさんが準備できる前に
助手君が背景の中に立っているポラもある。
主に光の回り方を見ることが多いので、目つむりカットも時々ある。
特にボクはストロボを使って撮影することが多いので
ポラを切らないと光の具合が確認できなかった。
インスタントフィルムでも、デジタルプリントより
なんて言うか、階調性が豊かな気がする。
一発勝負の面白さもある。
まぁ、そんなことをゴチャゴチャ説明するより
とにかくポラは面白い。
テリー・リチャードソンの写真にあるライブ感や即興感が
仕上がり写真にはなくてもポラではあったりする。
写真を生業とする身としては情けない限りでもあるんだが。

多分アルバムが明日届くので
まだ紐解いていないポラを整理するのは
楽しいだろうなっ!

0 件のコメント: