2012年9月9日日曜日

SIGMA社長:山木氏と桐島ローランド氏のトークライブ

金曜深夜に夜行バスで出発した東京プチ冒険旅行、
メインの目的は桐島ローランド氏が
SIGMAのSD1Merrillというカメラの
カタログ撮影で撮った南米での写真を
Bゼロという大判サイズまで、フォトショ処理しないで
大伸ばししたという触れ込みの写真展。
(実際にはBゼロまで伸ばした写真は2枚のみ、後はA2とかA4程度)
特に昨日土曜日には、SIGMAの社長=山木氏とのトークショーがあった。
DP2Merrill好評のせいか?トークショーの定員40名に対して
予約申込みが殺到したらしく、抽選!
見事当選したので、そのトークショーが僕のメイン目的だった。
(ちなみに昨日午後、行動を共にしたS氏は落選で場外)
さらに言えば、桐島ローランド氏には失礼な話だが
僕が見たかったのはSIGMAの若社長=山木氏。
昨今、僕の中で「FOVEON礼賛」気分が盛り上がっているが
現状FOVEONセンサーカメラを作れるのはSIGMAだけ
果たしてSIGMAという会社を信頼してもいいのかどうか?
メディアでの発言が目立っている山木氏をこの目で見、この耳で話を聞いて
判断材料にしようという「大した目的」があった。
山木氏は想像以上にスリムで若く、頭がよさそう。
社長というより若き評論家とか、大学の先生といった感じだ。
僕はどう判断したか?
ベイヤーセンサーを採用する大手カメラメーカーを相手に
使い勝手や高感度性能でSIGMAカメラ、かなり後塵を拝している状況下
市場に「力技」を仕掛けるには、微妙に細いんじゃないかという印象。
危惧していた二代目ボンボンの道楽者という悪い印象はなかった。
とにかく今のカメラ性能(レスポンス)や、レンズを含めた製品展開では
せっかくのFOVEONセンサーが持っている本質的な
性能を発揮できる場面が広がらないのが
残念で仕方ない。
FOVEONセンサーの性能を見てしまうと
ベイヤー方式というのが、一種詭弁の上に成立している技術に見えてしまう。
力技というのは
たとえばセンサーの外販というのもひとつの選択肢だったり
商品撮影に使えるシステム展開=フルサイズセンサー、デジタルバックとか、アオリレンズとか
映像分野への進出とか(コレについては山木社長前向きな発言をしていた)
そういうビジネス展開の期待を力技と言ってみた。

さて本当なら、主役の写真家=桐島ローランド氏
サラブレッドかと思いきや、とてもヤンチャさんな感じがイイ。
PCとカメラを繋いで撮影するスタイルが仕事の主流になって
モデルに雰囲気や表情を、PC画面で見ながら
ヘアメイクさんなど立ち会っているみなさんが勝手に指示し
カメラマンはライティングをして、シャッターを押すだけになったという話は
とても正直で面白かった。
SD1Merrillのカタログ撮影で南米に行った:正確に言うと
南米に彼の個人的な作品を撮りに行くプランに
SIGMAのカタログ撮影が乗ったという話や
その状況は詳細まで聞いたわけではないので
言い切るのは微妙だが、カタログ撮影という仕事というより
旅行写真のノリだった模様、なるほどと思うこともしきり。
広角レンズはあまり使わないと言いながら、
汽車の墓場みたいなところの写真は殆ど広角:しかも超広角で撮ってあり
「なるほど」と思わせてくれる部分多々。
そして、SIGMAの現像ソフトSPPのX3フィルライトの使い方を
ノートPC上で見せてくれたのもとてもフレンドリー。
彼はほとんどX3フィルライトをプラスに使って
「焼きこみ」風のモノクロ写真を作っていたのも印象的だった。
というのは、僕の場合逆にマイナスに使うことが多いからなんだけど、、、

SIGMAのサイトや、SIGMAユーザーの写真家の風景写真は
X3フィルライトをプラスに使い、HDR風の空や雲を表現している写真が多い。
確かにドラマチックな病みつきになる画像ができる。
ま、そんなことを感じた写真展&トークショーだった。

あ、それで肝心のBゼロ大伸ばしの写真
確かにすごい解像力、桐島ローランド氏が言うように
4X5とまではいかないが中版以上の表現力だった。
同時に僕が感じたのは、SIGMAの8~16mmという超広角ズームが
なかなか高性能だという印象。
ちょっとSD1Merrillも欲しくなったが、抑えて抑えて!

9月19日追記:SIGMAの山木社長、フォトキナでのプレゼンテーション動画↓

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